四国遍路8日目 明日は足の休息日として今日はひたすら歩く
朝4時半に出発
今日からいよいよ四国遍路の札所間が2番目に長い(一番長いのは足摺岬への82.7km)室戸岬に向けた75.7kmの海岸線を歩くお遍路です。初日は37km先の高知県東洋町を目的地と定めました。この間当然ながら札所はなく、いくつかの大師堂があるばかりです。そのため頭陀袋もザックに入れて出発の準備を整えました。
宿ではいつでも出発できるよう軽食を準備してくれています。
この朝食を午前3時ころに食べて4時半の薄暗い中、出発しました。
宿近くのコンビニで冷凍された飲料1本と冷蔵の飲料2本を購入しました。
国道55号線をひたすらまっすぐ高知県の東洋町を目指して進みます。
国道がお遍路道になっているためか休憩できるところは公的設置、私的設置あわせて充実している印象でした。
当初のイメージとしては今日のコースは海沿いを歩く、というものでしたが
今日は国道55号をひたすら歩く、としていましたので地図もザックに入れたままにしてあります。歩いているのは国道55号で間違いありませんから構わず歩を進めます。
上り坂と言っても喘ぐような坂ではありませんからそれほど歩行速度も遅くはなりません。
国道がお遍路道になっているからでしょうか。トンネル用に用意していた点滅する安全灯とヘッドライトを角龍に登る前、ザックを軽くしようと自宅に送り返したため、使わせてもらうか悩みましたが、交通量も少なく歩道に柵もあったため見送りました。
重いザックを背負っての歩きは10km、2時間を目安にザックを下して休憩しようと思っていました。10kmを過ぎ、休める場所を探します。
12km地点、小松大師の少し前にありました。
ここで休憩です。ザックを降ろし、靴を脱ぎ、しばらく体を休めました。小腹がすいたので何かないか見てみたのですが、稼働していないカップヌードルとスナックの自販機があるだけで食べ物はありませんでした。諦めます。
国道沿いの看板に「小松大師すぐ上」とあったので間違いないとは思いますがお堂のそばには何の案内もないので自信がありません。
海沿いの道を歩く
山間からやっと海が見えました。山国育ちの私は海を見るとテンションが上がります。下り坂でもあり、足のまめは痛いものの快調に歩きます。
すべてのトンネルにあるわけではありませんが、トンネルを通らず山の上を歩く遍路道があります。四国に来る前は危険で暗いトンネルを通るより、山越えの遍路道を行くのもあり、と思っていましたが、昨日の平等寺での若者の教え、「その時代に歩く遍路が行く道が遍路道」に励まされて断然トンネルを進みます。
鯖大師の看板があり、国道からそれ程遠くなかったので寄ってみました。立派な大師堂でしたが写真をとるのを忘れました。境内のお堂の横に仏像があり寄ってみると干支別の守り本尊の仏像でした。
鯖大師を過ぎてしばらく歩くと、道路わきのカフェの女性主人から声をかけられ、お接待として氷入りの冷たい水をジョッキでいただきました。直射日光がきつくなり暑かったタイミングでしたから心より感謝しながらいただきました。
海陽町に入り今日の目的地まであと10km少し。お昼に近い時間ですので国道沿いのお店に入りました。
炎天下を歩いてきて熱いちゃんぽんを欲するとは自分でも不思議でしたが、大汗をかいていますから少し熱いものを食べてもあまり苦痛には感じません。
海陽町を過ぎると海沿いを歩きます。平日のためか、海辺で遊ぶ人の姿は見かけません。
今日も快晴で日差しは強いですが、海風が心地よくあまり暑いとは感じません。
いよいよ高知県 そして本日の宿へ
トンネルを貫けたところに県境を示す看板がありました。今日の目的地まではあと2kmほど。はっきりした場所を確認するためホテルに電話しました。
国道沿いにあるとのことでそのまま進みます。
外観は薄汚れた印象ですが中は清潔です。ただリゾートホテルという割には宿泊者の姿をみかけません。ホテルの前は
ホテルで入浴、洗濯、足のまめの手当、を済ませて早めの夕食をとろうと、ホテルで聞いた近所の飲食店にいってみましたがまだ5時過ぎという時間帯もあって、開いている店は1件だけでした。焼肉と普通の食堂のメニューが同居する不思議な店でした。
このあと小腸、野菜、焼酎もいただきました。会計もリーズナブルで満足しました。
明日は1日休養日とします。
本日の歩行距離 38.51km (ガーミン駆動時)
本日の歩数 75,883歩 (歩数計アプリによる)