四国遍路 番外編 5日目 弘法大師 生誕の地 善通寺の大師堂は本堂より立派だった

観音寺の朝

 今朝はブログも4時半にアップできたので5時前から歩きます。

コースは海岸コースと本山寺までの歩き遍路コースで迷いましたが、少しででも歩き遍路の気分を味わいたく、歩き遍路コースにしました。このコースだと財田川沿いの道ですから迷わないで済む、というのも理由のひとつです。

 天気が良いせいか明るくなるのが気持ち早いような気がします。

5時20分の観音寺市財田川沿いの道

 基本、歩道もあり平坦ですから歩きに問題はありません。でもここも歩き遍路向けの案内が無いな、と思っていたら

あるにはありましたが 字が消えかけて読めません

 そうこうするうちに日の出です。

海からでないのが残念

 右手に小さく五重塔の先端が見えてきました。本山寺でしょうか。

この場所で見えるとすると概ね5km歩いたことになります

 一応今日は10kmを目安にしていましたからここから引き返します。

 今日は宿で朝食は摂らず、72番への途中にあるコメダ珈琲のモーニングにしようと決めていました。

 宿の朝ぶろで汗を流し、荷物の整理をし、8時前に出発です。

予定通りコメダ珈琲でモーニングを注文します。

コメダ珈琲のモーニング+ミニサラダ

実はコメダ珈琲のモーニングは初めてです。中々充実しています。

72番曼荼羅寺

 曼荼羅寺は山裾のお寺で、境内はそれほど広くありません。駐車場には駐車料200円の案内が。

曼荼羅寺の山門

 本堂も大師堂もロウソク立てには一本も立っておらず、香炉に線香もありません。どうも私が今日最初の参拝者のようです。今日は月曜日ですから参拝者も少ないのかもしれません。でも納経所にろうそくや線香を買い求める中年女性2人組が。少し話しました。また駐車場に向かっていると遍路姿の高齢女性が入ってきて挨拶を交わしました。

 

だれもいない曼荼羅寺境内

73番出釈迦寺

 出釈迦寺までは400mです。ガイドブックの地図を見た時には同じ駐車場で歩いていくのだろう、と勝手に想像していましたが、そうではなく寺の横に広い駐車場がありました。

 参道に、歩き遍路の頃、徳島の鯖大師で見た干支別の守り本尊の石仏がありました。

私はひつじ年。大日如来だそうです

 ちなみにケイちゃん(妻)は丑年ですから虚空蔵菩薩だそうです。

この寺も境内は広くありません。駐車場には何台か停まっていたのですがここも誰もいません。

出釈迦寺の本堂

 納経所で駐車料金について聞いたら「ここは頂いていません」とのお言葉。車遍路をやってみると多くの寺で駐車料金があります。納経料は300円のままで、こちらで収入を増やす考えかもしれません。

 次の甲山寺までも約3km。近いです。甲山寺は大きな工場の隣にありました。

74番甲山寺

 

甲山寺 山門

 この寺も境内には誰もいません。納経所で聞くとやはり平日は参拝客は少ない、とのこと。それでも駐車場に行くと72番で見かけた高齢女性遍路の車が入ってくるところでした。

 次の善通寺までも2㎞弱。この辺は札所の間隔が短く、すぐ着きます。善通寺市街のはずれにあります。

まるで遊園地の駐車場のような善通寺の駐車場

 さすが市の名前にもなっているお寺です。大きな境内を持っているようです。

駐車場からの門。山門ではありません

 広い境内を横切って山門に向かいます。

善通寺の山門。風格が違います

 善通寺の由来を読むと弘法大師生誕の地、とのことです。それもあってか大師堂は独立した境内を持っていて

善通寺大師堂への山門

 山門も本堂に向けた山門に負けず劣らす立派です。

善通寺大師堂。左は屋根付きの参道です

 さすが生誕の地。他の札所の大師堂に比べ数倍立派、善通寺本堂よりも立派なくらいです。

 納経所で72番から何度かお見掛けした高齢女性の遍路が係りの人と何か話しています。納経帳を見ると真っ赤。そうとう巡っているようです。声を掛けるか迷いましたが、何か話しかけられることを拒絶するような雰囲気があり、やめました。

 76番金倉寺

 善通寺からは約4kmです。街中にあります。

金倉寺山門

 この本堂には

金箔を貼った布袋様が階段の左に鎮座

 「金」に「倉」でおめでたいからでしょうか。でも若干違和感はありました。

 77番道隆寺

道隆寺山門

 街中の札所でそれ程広くありません。境内にはほとんど人が居ませんが、私より少し年配の男性が本堂や大師堂をぐるぐる回り、何度もお参りしています。お百度参りなのでしょうか。声もかけられず、こちらは参拝を済ませました。

 78番郷照寺までは約7km。ナビの案内で進みますが、途中工事中の道があり迂回路をぐるぐる回ってやっと着きました。

 78番郷照寺

郷照寺の山門

 山裾のお寺で立派な庭園があります。

郷照寺の庭園

 この写真を撮っていると、上の大師堂から先達のガイドで観光している中年女性二人組が降りてきました。先達に話しかけ、中年女性とも少し話しました。埼玉から観光で来た人でした。

79番天皇寺

 天皇寺までは約6kmです。ナビの指定した場所に着くと正面は山門ではなく鳥居です。

鳥居のある神社を挟んで左に本堂と大師堂右に寺務所があります

 明治になった時、神仏分離が行われましたから不思議に思って納経所で聞きました。

ご住職(だと思う)は神仏分離の際、一旦寺は別に移ったのだがまたここに移ってきたのでこのような境内配置になっている、とのお話でした。境内のど真ん中に神社ですから本堂、大師堂と併せ、神社もお参りしました。

 予定では今日はここまででしたが、時間があるので80番まで打つことにしました。

国分寺山門

 さすが国分寺ですから広い境内です。本堂のお参りを済ませた後、大師堂を探しますがありません。納経所で聞こうと納経所の案内看板を見ると大師堂も併せて案内されています。大きなお堂の中に大師堂と納経所がありました。

国分寺の大師堂

 参拝を済ませ、大師堂の横にある納経所に行くとコロナでどこのお寺も経済的に大変だからお車の人は気持ちで良いのでご寄付を、と箱がおいてあります。さすがに無視はできず200円入れました。

 今日の遍路はここまで、とし時間を見ると1時半。国分寺に来る途中、いかにも昔から営業しているような小さなうどん屋があり、駐車場に車が何台も停まっていましたので行ってみました。

期待値の上がる外観のうどん屋です

 店内は結構広く、先客で3人組の観光客らしき人がいました。ここもつゆはセルフですが品物を注文し、カウンターで代金交換で受け取る仕組みです。昨日の釜玉うどんの反省からぶっかけを注文しました。

今日は食べ始めてしまった・・

 手打ちのやや不揃いのうどんでコシは十分です。セルフで注いだ汁も良い味でした。

番外の番外 金毘羅さんへ

食べ終わって2時前。これなら金毘羅さんへ行けるな、とナビで設定し向かいました。距離は17kmとの表示です。途中、ずっと晴れていたのに黒い雲がかかりそのうち夕立のような強い雨が降り始めました。さすがに雨降る中金毘羅さんの石段を登るのは有り難くないな、と思っていると金毘羅さんに着く前に雨は止み、少し明るくなってきました。

 目についた駐車場誘導のおばあさんに誘われ車を停め、ネットでこの後の天気を確認すると雨の心配はなさそうなので菅笠、金剛杖の遍路支度で向かいます。

金毘羅さんの参道

歴史を感じさせる建物もありました

この建物の先に金毘羅さんへの石段の登り口がありました。

いよいよ石段登りがはじまります

 案内によれば石段の数は785段とのこと。歩き始めは何段かの石段があり平地がある、といった歩きやすい登りです。

この辺りからきつくなります

 「荷物預かります」といった案内が目につきます。昔何かで読んだ記事に駕籠かきさんに運んでもらえるサービスがあるとの記憶があるのですが、そうした案内はありません。

最初の門が見えてきました

 まだ石段は続きます。

上に何か見えてきました

 小さい子も登っています。

書院だそうです

 この辺りまで来ると脱落したのか人の姿が減ってきます。

登りは登りですが平坦な場所もあり、昨日の弥谷寺の540段より楽です

 この石段の上に屋根のある長い腰掛があります。多くの人が連れに「私はここまで」と言っているのが聞こえます。

 

長い石段

 もはや石段マニアと化したうっしーにとってもきつい石段でした。

これを登ると

本宮です

 あれ、本当に785段登ったの?というのが実感で、お守り売りの女性にこの先もあるのですよね、と聞くと奥宮まで続きます。との返事。そちらに向かい、案内を見ると片道30分との事。さすがに奥宮までいったら時間が無いと諦めました。

 駐車場に戻ると3時半。宿に電話し4時前に入る事を了解いただき向かいます。

 今日の宿はビジネス旅館川久米。お風呂はステンレスの内貼で4,5人が入れる大きさがあります。湯船につかっていると沢庵漬けの大根が水槽で洗われているような感覚になりました。同宿者はお遍路さんが一人いるとのことですが素泊まりで、遅く入って早く出ることからお目にはかかれませんでした。

 夕食は私一人。宿の奥さんが話し相手になってくれました。話付きの奥さんで足の痛みなどの話で盛り上がりました。夕食写真は忘れました。

 焼酎2杯の効果もあり、ぐっすりと眠れました。