四国遍路 番外編 マイナス1日目 遍路再開 でも車で・・

 いよいよ遍路を再開します

 足摺岬で痛めた足の腫れは10日ほどで良くなり、今は毎朝12kmほどのウォーキングをこなしています。遍路再開にあたっては、8月末までの期限(9月からは次の仕事、というかボランティアが始まる)を前提にすると、行けるところまで歩きで行って、残りは仕事の合間を見て、とするか結願を優先して車遍路に切り換えるか、の判断でした。

 私の四国遍路の目的は長年の趣味であるウォーキングの集大成と40年以上務めた仕事をリタイアして次の人生をスタートさせる区切り、の2点でした。ウォーキングの集大成としては中途半端になりますが、私の今のウォーキングポテンシャルは10kg以上の荷を背負い、1日30km以上歩くのであれば10日が限界と見極めた、と納得させ、区切りとしての結願を優先し、車遍路での再開に決めました。

 このブログについては一番の読者である家族も再開を希望しているので続けますが、車遍路で「ウォーキング日記」もないだろうと一応「番外編」とします。車遍路では結局宿と札所の「点」で四国と接点を持つことになり、歩きの「線」での繋がりとは当然情報量が異なります。どんなブログとなるか私にも判りませんができるだけ魅力ある記事としていきたいと思います。

四国高知三原村へ

 いつものように午前1時過ぎに起きて、荷物の再確認を行い、午前3時前には家を出発しました。まだ深夜といってよい時間帯ですから高速もすいていて順調に進みました。2時間に1回、トイレ休憩と合わせて顔を洗い、居眠り運転とならないように気を付けながらのドライブです。

 午前7時には多賀のサービスエリアまで来ることができましたので、そこの吉野家で納豆付きの朝食を頂きました。

多賀のサービスエリア。名神では一番大きなサービスエリアなのではないでしょうか

吉野家特朝定食。野菜が無いのが難点

 岐阜や愛知は所々で強い雨が降っています。この雨が神戸あたりからまた強く降ってきました。淡路大橋は完全に雨に煙っています。淡路のサービスエリアでトイレ休憩としましたが、この時が一番雨が強く、天気が良ければ淡路大橋が眺められる展望台も真っ白です。シンボルの大観覧車も営業はしていましたが、お客はほとんどいません。

淡路サービスエリアの大観覧車。天気が良ければ楽しいでしょうが・・

 10時半ごろには四国に上陸しました。四国遍路を車でやるとは思っていなかったのであまり予備知識がなかったのですが、四国の高速道路もかなり整備されて来ていて、てっきり四国山地を横切るのは一般道だと思い込んでいましたが、高知の四万十町まで高速が繋がっていました。

 四万十町からは国道56号で、この道は20日ほど前に歩いて通った道です。見覚えのある景色もあり、懐かしかったのですが、歩きだと2日も3日もかかるところを車だとほんの1~2時間で到達します。車の便利さを改めて実感しましたが、歩きはその分じっくりと四国の土地を眺め、関りを持つことができます。

 昼時に高速の終点すぐのところにある「道の駅あぐり窪川」に」寄りました。ここは37番岩本寺に向かう途中、ヘロヘロになりながらアイスで一息つけた場所です。レストランもあるようなのでお昼にしようとしたのですが、レストランは「都合により閉店します」の案内が。物販所におにぎりの看板があるので行ってみましたが、おにぎりコーナーが営業している形跡はなく、お昼になりそうなものも見当たりません。やむなく国道56号を走っていくと、岩本寺から民宿たかはまに向かう途中にお昼をとった「道の駅なぶら土佐佐賀」がありました。ここのレストランは充実していた記憶がありますので迷わず入店。午後の1時半過ぎでしたがレストランも7割程度の入りでした。夕食までの時間が短いのと、なにせ今日は歩いていませんから軽くきつねうどんを頂きました。

道の駅なぶら土佐佐賀のきつねうどん。揚げががんもかと思うくらい分厚い

 道の駅のうどんですからあまり期待していませんでしたが、おいしいうどんでした。またこの道の駅ではカツオの藁焼きパフォーマンスもやっていました。

カツオの藁焼き実演。なかなか迫力があります

三原村に向かう途中、予定より早く着きそうだったことと、明日には愛媛にに抜ける予定で高知のお土産を買うのは今日しかない、ということで、中村駅そばの物産館に寄り、前回お土産として好評だった馬路村のゆずドリンクと四万十のあおさを購入しました。車だと重いお土産も躊躇なく購入できるところも利点です。

今日の宿 民宿森本〇

 4時頃到着として予約していましたが30分ほど早く着きそうだったので連絡すると、用意できていますのでどうぞ、とのお言葉。すぐ向かいました。

民宿森本〇の外観。農家民宿としてどぶろくづくりも行っています。

庭には日本ミツバチの巣箱が3つ据えられています。

 今日の宿泊客は私一人。先回キャンセルした時は森本の奥さんによればかえって良かった、との事。話を聞くとその前日の宿泊客が微熱で検査したところコロナ陽性判定だった、とのことです。今は稲刈りの時期で、この日も稲刈りを家族で行い、概ね終わった、との話でした。これから新米を使ったどぶろくづくりも始まるそうです。

夕食は別棟の食堂でいただきます。

食事だけの提供もあるとの事です。

野菜、山菜中心の前菜。どれもおいしかった

鮎は四万十の鮎。頭から頂きました

地元の川でとれた手長エビときゅうりの炒め煮。絶品でした

 お酒はもちろん森本〇さん特製のどぶろく「桂」。アルコール度数が16度とやや高めの辛口。上澄み部分も頂きましたが濁り酒と味も異なりおいしくいただけました。

 お米も土鍋で炊いたとかで歩き遍路で来たなら間違いなく2,3杯おかわりしたと思うおいしさでした。