四国遍路一時中断日記 中断3日目
台風接近の中の逃避行
室戸岬を離れる朝、夜中には強い雨や雷(岬で聞く雷鳴は山間の地元で聞くそれとは違い、恐ろしいものに聞こえました)が続いていましたが、明るくなると雨脚も弱まり、朝食のころには一旦止みました。
朝食後8時過ぎに宿をでて、バス、私鉄、JR、新幹線、JR、私鉄と5回の乗り継ぎを行い、午後7時過ぎに自宅に戻りました。移動時間およそ11時間。途中かなり強い雨となる時間もあり、一時中断を判断してよかった、とも思いました。一方そうした雨の中でも歩いているお遍路の姿もあり、やや負い目も感じました。
足の状況
帰宅後、ケイちゃん(妻)に足の様子を確認してもらいました。
経験的には、放置していても一定の時間で修復されることはわかっていましたが、念のため行きつけの皮膚科の診断を受けることにしました。
翌日、皮膚科のなじみの医師に四国遍路の途中でこうなった、できるだけ早く遍路を再開したいと説明すると、「症状は出ていないかもしれないが、調べると白癬菌が確認され、白癬菌がいると水泡ができやすくなるので水虫(白癬菌)対策と化膿防止をしましょう」との事。水虫と水泡が関係しているとは知りませんでしたが処置をしてもらい薬の処方箋も出してもらいました。
足の水泡に対する傾向と対策
9日あまりの遍路でここまでダメージを受けるとは思っていなかったので、今後の遍路に向けて自分なりに傾向と対策を考えてみました。
<水泡やまめに対して変に自信をもっていたこと>
ウォーキングを趣味にして以来足の裏には無数のまめや水泡ができました。都度殺菌した針とバンドエイドで簡単に処理ができ、またこの間は20km程度のウォークではまめができることが無くなっていたことなどから水泡やまめに対し簡単に対処できるという変な自信を持っていて甘く見ていた、との反省です。
<10kg以上の荷を背負っての歩きが足の裏へどのような負荷となるか考えなかったこと>
今まで参加したことがあるウォーキングの大会でも背負うザックの重量はせいぜい3~4kgです。その3倍の重量を背負い、また連続して20km以上を何日も歩くというのは初めての経験でした。
重い荷を背負ってのお遍路についての不安は、主にザックの肩ベルトが食い込み、肩が痛くなる、という問題に対してでした。その対策で腰ベルトのしっかりしたザックを買い、予行演習でも肩への負担を減らす背負い方を工夫していました。足の裏の負荷も当然強くなるはずですから、それに対する対策が必要でした。
<対策として>
①まずまめをできるだけ抑える、そのために休憩回数を増やし、休憩の都度足の裏をよ くマッサージする。
②できてしまった豆はできるだけ早めに処置し広がらないようにする。
③ザック重量を可能な限り減らす。
また原因となっているかはっきりしませんが靴の裏の減りが早いことから靴が遍路にマッチしていない可能性もあり、これは後日シューフィッターに相談しようと思います。
自宅での食生活
リタイヤしてすぐお遍路に出て行ったのでリタイヤ後自宅でゆっくり過ごすのは新鮮でもありました。当然ごはんづくりは私のミッションとなりました。
夕食の天井焼きは丸なすのある時期(つまり夏)だけのメニューで、丸なすの皮をむき、2~3cm厚の輪切りとし、真ん中になすの中心程まで切り込みを入れます。そこに味噌、砂糖、みりんでペースト状にしたみそだれを青じそと共に挟み込み、てんぷら衣より濃い目に溶いた小麦粉をくぐらせ、ごま油を引いた鉄板で両面がこんがりするまで焼くとできあがりです。
朝食は魚がメインのことが多いのですが、今日はウインナーの賞味期限が迫っており目玉焼きと一緒に焼きました。