四国遍路日記10日目 台風迫りくる室戸岬へ

朝4時に出発 

台風4号接近のニュースが流れています。ネットの天気予報や雨雲の動きもかなり変化し、読めませんが、予定通り室戸岬の24番に向けて朝4時に出発しました。この時点での室戸地方は午後天気が悪くなる、ということでしたのでなるべく早く着きたいと、暗いうちの出発です。

午前4時の国道55号 ほとんど車はいない

 この間の経験で、4時20分頃には薄明るくなってくる、と見ていましたが雲が厚く、なかなか明るくなってくれません。

 明るくなってきたころ「東洋大師」の看板を発見。 

東洋大師は旧遍路道ぞいにあります

 国道を外れてもそれ程違いはなさそうだったので迷わず旧遍路道へ。

早朝なのににぎやかな東洋大師の大師堂

 経本やろうそく、線香などザックの中で、更にレインカバーをかけていたため手を合わせ、南無大師遍照金剛を3回唱えるだけ、のお参りとしました。

 この後から雨が降り出しました。結構強い降りで雨宿りできるところを探しましたが見当たりません。そのうち小雨になってくれました。

 

 国道沿いに電柱の無い光景をはじめて見た

 人家が途切れると樹木で見えませんが、左から波の音が聞こえます。出発前は今日の道は右手に山、左手に海、のかっちりした景色をイメージしいましたが山の中を歩くのと大差ありませんでした。でも左の樹木が切れると。

想定通りの室戸岬への道

 この辺りはお店はもちろん人家すら見当たりません。よく見ると電柱さえありませんでした。

 10kmほど歩いたので休憩場所を探しますが、こんなところですからありません。やっと休めそうなところを発見。

誰かのお堂の脇の腰掛。その奥は小川が流れています

 ここで朝食として昨日道の駅で買ったパンを食べました。

お昼も心配なので半分だけ食べました

 この後も単調な道を進みます。「鼻」と呼ばれる山尾根が海にせり出している部分は、ちょっとした峠のようになっていてアップダウンもありました。

 

やっとの思いで雨宿り

 室戸岬まであと15kmほどのところで急に雨脚が強くなりました。ビニールカバーを付けた菅笠で頭と顔は守られますが、肩から先は菅笠からの雨水も加わり、しっかりと濡れていきます。また歩道が道路の関係で右、左と移動するため、走行していく車の水しぶきも左右均等に受けていきます。

 これはたまらんとバス停のような休憩所を発見し飛び込みました。

雨宿り中のうっし~ しっかり濡れています

  アプリの雨雲レーダーでは30分ほどで雨脚は弱まるとのことでしたからここでも休憩として残りのパンを食べました。

 

室戸の激しい自然環境に思いをはせる

 室戸岬が近くなると人家も増えだしていきました。この辺の集落には変わった施設がありました。

津波シェルターだそうです

 崖に設置したシェルターで崖の上に上る階段でもあるのでしょうか。それとも一時避難だけ?。また民家の塀も変わっています。

まるで刑務所か要塞の防壁のような塀

 津波対策かと思ったら宿の方は強風対策と教えてくれました

この辺りは風が強く、台風などでは海から石が飛んでくる。それを守るためのコンクリート塀とのことです。

 厳しい自然環境の中での暮らしが覗えます。

 

高知初めてのお接待

  だいぶ疲れ、雨でふやけたためか足の裏もかなり痛むようになり、よたよた歩いていると、前に止まった車から男性の方がおりてきて「歩きの遍路さんだけに渡しているお接待です。」と飲み物と袋入りの塩飴をいただきました。高知で初めてのご接待で感激し深く頭を下げました。お接待は塩飴だけだと思ったら

500円玉も入っていました。もったいなくって使えない

 宿近くの海洋深層水を使った温浴施設で昼食です。

また先に食べてしまった・・・

 1月の脳挫傷の影響でにおいを感じないのに、なぜカレーを注文したのだろうと自問しながらいただきました。

 宿の近くには巨大な青年空海像があります。

室戸岬は若い空海が修行を重ねた地で、修行したという洞窟もあります

 やっと宿に到着しました。宿の人によれば他の予約客は台風接近で皆キャンセルとなり、利用者は私一人だけとのこと。まだ時間があるから24番お参りに行って来たら、とのご提案でしたが、今まで以上に足が痛く、ありがたくご辞退し、シャワーと足のメンテナンスを行いました。足の水泡は今日の雨でふやけたこともありかなり広がっています。一部はやぶれ、下の皮膚も見えています。だいぶ前の善光寺御開帳を記念して行われた、小諸から善光寺までの64kmウォーキングで、大きく足の裏の表皮が剥がれた時以来の惨状でした。

 

高知の暮らし

 今日の宿でお世話をしてくれた若い女性スタッフと、夕食を食べながらお話をしました。なにせ一人だけの宿泊客となり話し相手もいないと寂しいだろう、との心づかいです。

カツオのたたきの厚いこと、厚いこと。写真が逆ですが・・

  彼女によれば高知でも西と東では気候や人の気質ば違うようです。また四国4県の気質の違いについても面白い話をしてくれました。「もし1万円をもらったら徳島の人はすべて貯金する、香川の人は半分貯金する、愛媛の人は元手にして商売をする、高知の人は更に1万円を自腹で追加し、飲みに行く」

 お酒を飲みながら聞いた話ですから少し正確性は欠けますが、土佐人の気質は判る話です。

また特に土佐の東の人は雪をあまり見たことがない、そのため霜のように白く薄く雪が降っただけで大騒ぎをする、当然スタッドレスやチェーンは持っていない、など。接客商売の方ですから話題も広く楽しいひと時でした。

 

四国遍路一時中断を判断

 ケイちゃん(妻)とも相談し、台風が接近し木曜ごろまでは影響があるのではないか(宿の人の話)、室戸岬は薬局もコンビニもないところで足の手当も十分できない。(すでに持っていたバンドエイド類はほぼ使い切っている)などの状況からいったん四国遍路を中断し、足の手当等を行ったうえで再開する判断をしました。

 このブログは今後「四国遍路一時中断日記」として随時更改、再開時は「四国遍路再開11日目」として基本毎日公開、で考えています。

よろしくお願いします。